国道45号 宮古北地区道路工事
崎山地区
工事概要
地形・地質概要
工事場所は宮古市崎山第5地割の標高100~150mの山岳地帯に位置します。
この地域の地質は、主に中生代白亜紀に、マグマが冷えて固まった「花崗岩類」が分布します。
崎山第1・第2トンネルについて
崎山第1トンネル | 崎山第2トンネル | |
トンネル工法 | 212m | 845m |
インバート工 | 192m | 264m |
覆工・防水工 | 210.6m | 843.6m |
非常駐車帯 | 0箇所 | 2箇所 |
坑門工 | 2箇所 | 2箇所 |
地下排水工 | 212m | 845m |
残土処理工 | 23,600m3 | 93,000m3 |
施工概要
掘削工法:NATM工法
掘削方式:発破掘削方式
NATM工法って
何だろう?
1950年ごろヨーロッパで生まれ、
日本で育てられた技術・理論じゃ!
NATM工法とは
New Austrian Tunneling Methodの
頭文字を用いて
「NATM」工法と呼ばれておる。
なるほど!
山岳トンネルにおいて安全で最も合理的とされるNATM工法により施工します。
トンネルの断面の形は、多くは円形です。これはまわりの土や岩、水圧(この力はとても大きいのです)によってトンネルを押しつぶそうとする力に対抗するために円形になっているのです。
トンネルができるまで
トンネルはどのように作られているのでしょうか?
工事現場を観察してみましょう!!
①ダイナマイトセット
1.ドリルジャンボでダイナマイトを入れる穴を空け、
ダイナマイトをセットします。
②発破
2.ダイナマイトを使って爆発させます。
③土を選ぶ
3.掘っていく時に出る土や岩を
ホイルローダでダンプトラックに積んで外へ出します。
④コンクリート吹付
4.せっかく掘った穴がくずれないように、
コンクリートを吹付けてトンネルの形に固めます。
⑤鋼製支保工健込
5.吹付だけで崩れてしまうところは、トンネルの
形をした鉄でできた枠(鋼製支保工)を組み立てます。
⑥ロックボルト
6.ドリルジャンボで3mと4mの鉄の棒(ロックボルト)を
山に打ち込み、山を強くします。
⑦水もれを防ぐ
7.山の中にある水がトンネルの中に入らないように、
シート台車を使ってシートを張ります。
⑧覆工コンクリート
8.きれいなコンクリートを打つために、
円形の型枠(スライドセントル)を使います。
⑨舗装
9.自動車の走る路面はコンクリート舗装をします。
⑩設備工事
10.トンネル内に照明や非常電話、
消火設備等を設置します。
⑪完成
11.いよいよ完成!
崎山第1・第2トンネルの開通です。
トンネル豆知識 その1
掘り進んだトンネルの貫通の際に採取できる石を「貫通石」と言います。
この石を妊婦の方に持たせたところ、
苦しみなく健康な赤ん坊を産んだことから安産のお守とりして、最近では、難関突破などの意味から合格祈願のお守りとして用いられます。
トンネル豆知識 その2
トンネルの中にはオレンジ色のライトが設置されています。
ではなぜオレンジ色のライトなのでしょうか?
実はこれ 波長の長い(赤に近い)光のほうが光の散乱が少なく、埃や排気ガスがたまりやすいトンネル内で遠くまで光を届かすためなのです。
最近ではトンネル内の環境が良くなって来た事やコストの問題で新しいトンネルは普通の白色ライトを設置する所がが多くなっています。
トンネルはなぜまるいの?
トンネルの断面の形は、多くは円形です。これはまわりの土や岩、水圧(この力はとても大きいのです)によってトンネルを押しつぶそうとする力に対抗するために円形になっているのです。